受賞履歴
2023.06.13
杉原研究員、小野寺研究副主幹、井戸村副センター長、山下研究副主幹が「第28回計算工学講演会グラフィックスアワード特別賞」を受賞しました。
システム計算科学センター・高度計算機技術開発室の杉原健太研究員、小野寺研究副主幹、井戸村副センター長、原子力基礎工学研究センター・炉物理・熱流動研究グループ山下研究副主幹は「グラフィックスアワード特別賞(Visual Computing賞)」を受賞し、令和5年6月1日につくば市で開催された第28回計算工学講演会において表彰されました。
当該賞は、計算工学講演会に投稿された論文中の可視化結果の中から「計算および可視化に対してGPUを用いた優れた作品(Visual Computing賞)」に対して、最も優秀な論文を選定し表彰するものです。
対象となった業績は「気泡上昇解析におけるPhase Field変数の最適化」で、受賞理由は、GPU計算機にて動作する気泡流解析を実施し、その気泡形状および運動をレイトレーシングや流線等を用いて理解しやすく可視化したことにあります。
【発表原題】
杉原健太1), 小野寺直幸1), 井戸村泰宏1), 山下晋2)
「気泡上昇解析におけるPhase Field変数の最適化」,
1)日本原子力研究開発機構システム計算科学センター
2)日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究センター
【動画URL】
https://www.youtube.com/watch?v=0vWQi0iQMD0
【参考】
日本計算工学会グラフィックスアワードWebサイト
https://www.jsces.org/koenkai/28/graphics_award_list/
【図解説】
沸騰水型原子炉の炉心設計や安全評価の為には気液二相流挙動の把握が重要となる。従来の平均化を伴う計算に代わる手法として、気液界面の挙動を直接計算する手法の開発を進めている。本作品は実験体系における気泡流れの界面形状や速度場の様子を可視化した結果である。CGソフトウェアPOV-Rayを用いたレイトレーシングによる気泡の写実的な画像と汎用可視化ソフトウェアParaViewを用いた速度場の流線可視化を並べることで、燃料棒の間を移動しながら上昇する気泡の様子が確認できる。