受賞履歴

システム計算科学センター・シミュレーション技術開発室の山口瑛子研究員は、日本放射化学会第66回討論会(2022)において「若手優秀賞」を受賞し、令和4年9月17日に行われた表彰式において表彰されました。

当該賞は、日本放射化学会第66回討論会(2022)における35歳未満の会員の発表対象として、優秀な発表を選定し表彰するもので、山口研究員は昨年度に引き続いて二回目の受賞となります。

対象となった研究は「分子レベルの情報に基づいたラジウムの環境挙動解明」です。 ラジウムはがん治療薬や薬の原料に用いられる元素ですが、扱いが難しいためその化学的性質は未解明です。 今回の研究では、東京大学、大阪大学、及び機構内（先端基礎研究センター、物質科学研究センター）と連携し、 放射光施設SPring-8を用いた実験とスーパーコンピューターを用いたシミュレーションを併用して、 ラジウムの水中での分子レベルの情報を得ることに成功し、 さらに土壌鉱物に吸着したラジウムの実験とシミュレーションにより、環境挙動推定を行いました。 今後、シミュレーションと実験を併用することで、様々なケースについて計算で予測を行い、 その結果を元に少数のケースについて実験で確認を行うという方法で研究の大幅な効率化が可能になると期待されます。

参考URL： https://store-confit.atlas.jp/sorc/sorc2022/static/20220915143120561_ja.pdf

表彰機関：日本放射化学会
表彰名　：日本放射化学会第66回討論会(2022) 若手優秀賞
表彰件名：分子レベルの情報に基づいたラジウムの環境挙動解明
受賞者　：山口瑛子