公開ソフトウェア

粒子ベース遠隔可視化アプリケーション:PBVR

PBVRは粒子ベースボリュームレンダリング(Particle-Based Volume Rendering, PBVR)に基づく可視化アプリケーションです。大規模な3次元シミュレーションの計算結果データ(ボリュームデータ)や、レーザー計測等で取得された3次元点群データを高速に可視化できます。 遠隔可視化の方式として、遠隔地のストレージに保存されたボリュームデータを可視化するクライアント・サーバ(Client Server, CS)可視化と、シミュレーションを同時かつ同環境で可視化するIn-Situ (IS)可視化を選択できます。 また、ヘッドマウントディスプレイによるVR可視化にも対応しています。

大規模疎行列用連立一次方程式ライブラリ:PARCEL

PARallel Computing ELements (PARCEL) ライブラリは、演算加速とそれより相対的に低いノード間通信性能という特徴をもっている近年の超並列計算機に適した高効率な並列クリロフ部分空間法ソルバを提供します。MPI+OpenMPによるハイブリッド並列プログラミングモデルに基づいており、従来のクリロフ部分空間法(CG法、BiCGstab法、GMRES法)に加えて最新の通信削減型クリロフ部分空間法(チェビシェフ基底省通信CG法、省通信GMRES法)を利用可能としています。2つの行列形式(Compressed Row(CRS)形式、Diagonal(DIA)形式)、2つのデータ型(倍精度、4倍精度)をサポートし、CおよびFortranで書かれたプログラムから利用可能です。
※ 最新版はバージョン1.2

第一原理分子シミュレーション:PIMD

第一原理分子シミュレーションを行うための汎用ソフトウェアで、MPI Fortran 90 言語で書かれたオープンソースコードとして公開されています。構造最適化、基準振動解析、フォノン計算、反応経路計算(ストリング法、経路積分法)、古典統計(レプリカ交換法)、量子統計(経路積分法)、古典力学(分子動力学法)、 半古典動力学(セントロイドおよびリング・ポリマー分子動力学法)、 非断熱動力学(平均場動力学法、サーフェス・ホッピング法)、自由エネルギー計算(メタ・ダイナミクス法、拘束分子動力学法)などといった 広範なシミュレーション法が実装されています。それぞれ超並列計算機に適したアルゴリズムが採用されています。
※ 最新版はバージョン2.6.0