会議情報

2020.02.21

第31回CCSEワークショップ「流体計算を活用した大気・海洋・水系における汚染物質拡散予測」を開催しました。

開催日:

令和2年2月21日(金)13:00~17:20

場 所:

東海村産業・情報プラザ多目的ホール(茨城県東海村)

主 催:

日本原子力研究開発機構・システム計算科学センター

共 催:

日本原子力学会・計算科学技術部会

システム計算科学センター(CCSE)は、流体計算を活用した大気・海洋・水系における汚染物質拡散評価をテーマとするワークショップを開催しました。 本会合では、汚染物質拡散解析の中核をなす大気・海洋シミュレーションに関連したアンサンブルデータ同化技術、高速CFD計算技術といったキーテクノロジーの最前線から原子力施設の安全解析、汚染物質拡散評価システム、 原子力防災への応用といった応用研究の現状まで幅広い情報交換を行いました。ワークショップ冒頭の基調講演では、気象シミュレーションのデータ同化の第一人者である三好健正氏(理化学研究所)から富岳等、 次世代のスーパーコンピュータをターゲットする最新のアンサンブルデータ同化技術の紹介がありました。

前半セッション「大気における汚染物質拡散評価」では、寺田宏明氏(基礎工センター)から原子力機構における大気拡散評価システム開発について、小野寺直幸氏(CCSE)から実時間汚染物質拡散解析について、 石崎梓氏(安全研究センター)から原子力防災における大気拡散解析と飛翔体観測の連携について発表がありました。

ワークショップ後半の基調講演では、佐田幸一氏(電力中央研究所)からCDFモデルを用いた原子力施設の安全解析事例や原子力学会の実施基準について発表がありました。

その後のセッション「海洋・水系における汚染物質拡散評価」では、川村英之氏(基礎工センター)から海洋拡散評価システム開発について、また、 山田進氏(CCSE)から河川や港湾における汚染評価シミュレーション技術開発について発表がありました。

本ワークショップには、この分野に対する注目の高さを反映し、約60名の参加があり、福島第一原発事故後の汚染物質拡散評価の現状と今後の研究開発の方向に関して活発な議論がなされました。

【プログラム】

13:00-13:10

開会挨拶
●武宮 博(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター)

13:10-14:00

基調講演
「ビッグデータ同化:ゲリラ豪雨予測から予測科学へ」
●三好 建正(理化学研究所 計算科学研究センター)

◆セッション「大気における汚染物質拡散評価」

14:00-14:25

「放射性物質の大気拡散予測モデルの開発と応用」
●寺田 宏明(日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター)

14:25-14:50

「GPU向けLESを用いた実時間汚染物質拡散解析」
●小野寺 直幸(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター)

14:50-15:15

「大気拡散計算の原子力防災研究への活用」
●石崎 梓(日本原子力研究開発機構 安全研究センター)

休憩

15:30-16:20

基調講演
「原子炉施設・安全解析のための大気拡散数値モデル」
●佐田 幸一(電力中央研究所 原子力リスク研究センター)

◆セッション「海洋・水系における汚染物質拡散評価」

16:20-16:45

「原子力機構における海洋シミュレーション」
●川村 英之(日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター)

16:45-17:10

「ダム・河川・沿岸(港湾)における放射性物質動態シミュレーション技術の開発」
●山田 進(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター)

17:10-17:20

閉会挨拶
●町田 昌彦(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター)

【発表資料】

基調講演

・「ビッグデータ同化:ゲリラ豪雨予測から予測科学へ」三好 建正(理化学研究所)(PDF 約13.4MB)

・「原子炉施設・安全解析のための大気拡散数値モデル」佐田 幸一(電力中央研究所)(PDF 約4.9MB)


一般講演

・「放射性物質の大気拡散予測モデルの開発と応用」寺田 宏明(日本原子力研究開発機構)(PDF 約2.9MB)

・「GPU向けLESを用いた実時間汚染物質拡散解析」小野寺 直幸(日本原子力研究開発機構)(PDF 約2.6MB)

・「大気拡散計算の原子力防災研究への活用」石崎 梓(日本原子力研究開発機構)(PDF 約1.7MB)

・「原子力機構における海洋シミュレーション」川村 英之(日本原子力研究開発機構)(PDF 約4.5MB)

・「ダム・河川・沿岸(港湾)における放射性物質動態シミュレーション技術の開発」山田 進(日本原子力研究開発機構)(PDF 約2.6MB)


ポスター(PDF)