会議情報
2015.02.26
第26回CCSEワークショップ「複雑現象シミュレーション技術の最前線」開催
開催日: |
平成27年2月26日(木) |
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場 所: |
東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト1階多目的ホール |
主 催: |
日本原子力研究開発機構・システム計算科学センター |
共 催: |
日本原子力学会計算科学技術部会 |
東京電力福島第一原子力発電所事故後の重要課題(放射性物質の環境動態、汚染土壌の減容、過酷事故過程の解析等)の抜本的な解決に向けては、様々な要因が絡む複雑な系を対象としたシミュレーションが必須です。システム計算科学センター(CCSE)は、こうした複雑現象に対するシミュレーション技術を課題に、第26回CCSEワークショップを開催しました。
【成果】
本ワークショップでは、スケールや媒質の異なる複数の支配方程式を取り扱う複雑系モデルによる数値実験結果について7件の報告がなされ、特に、福島第一原子力発電所事故を題材とした、セシウム動態や燃料溶融の解析条件等について、活発な議論がありました。また、計算機アーキテクチャについても、「京」や「TSUBAME」といった最先端のシステムに加え、GPGPU(General Purpose computing on Graphics Processing Unit)といった最先端のテクノロジーを用いた報告も含まれたことから、HPC(High Performance Computing)の観点からも有意義な会議となりました。
なお、本ワークショップには、41名(機構外から20名、機構内から21名)の参加がありました。
【プログラム】
13:00-13:10 |
開会挨拶 |
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13:10-14:00 |
基調講演 |
14:00-14:30 |
「河口沿岸域でのセシウム動態シミュレーション:動態を特徴づける要因は何か?」 |
14:30-15:00 |
「燃料溶融複雑系シミュレーション」 |
休憩 |
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15:20-15:50 |
「深部岩盤を対象とした地下水流動シミュレーション」 |
15:50-16:20 |
「「京」を用いたマルチスケール核融合プラズマ乱流シミュレーション」 |
16:20-16:50 |
「「TSUBAME」を用いた格子ボルツマン法による大規模ラージエディ・シミュレーション」 |
16:50-17:20 |
「粒子ベースボリュームレンダリングを用いた大規模複雑流体データの遠隔可視化」 |
17:45-18:00 |
閉会挨拶 |
【講演資料】
基調講演
・「原子力分野における複雑現象シミュレーションの新展開」 町田 昌彦(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター)(PDF 約1.3MB)
一般講演
・「河口沿岸域でのセシウム動態シミュレーション:動態を特徴づける要因は何か?」 板倉 充洋(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター)(PDF 約1.3MB)
・「燃料溶融複雑系シミュレーション」 山下 晋(日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター)(PDF 約2.5MB)
・「深部岩盤を対象とした地下水流動シミュレーション」 三枝 博光(日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター)(PDF 約1.9MB)
・「「京」を用いたマルチスケール核融合プラズマ乱流シミュレーション」 前山 伸也(日本原子力研究開発機構システム計算科学センター)(PDF 約3MB)
・「「TSUBAME」を用いた格子ボルツマン法による大規模ラージエディ・シミュレーション」 小野寺 直幸(東京工業大学 学術国際情報センター)(PDF 約5.5MB)
・「粒子ベースボリュームレンダリングを用いた大規模複雑流体データの遠隔可視化」 河村 拓馬(日本原子力研究開発機構システム計算科学センター)(PDF 約2.4MB)