会議情報

2011.02.04

第22回 CCSEワークショップ「原子力耐震計算科学の現状と将来」開催

開催日:

平成23年2月4日(火)

場 所:

システム計算科学センター(上野)

主 催:

(独)日本原子力研究開発機構・システム計算科学センター

共 催:

(独)科学技術振興機構・戦略的創造研究推進事業(CREST)「原子力発電プラントの地震耐力予測シミュレーション」研究チーム
(社)日本原子力学会・計算科学技術部会

協賛:

日本計算力学連合

原子力施設の耐震健全性を評価するためのシミュレーション技術の最新動向について、第22回CCSE(システム計算科学センター)ワークショップを開催し、成果報告と情報交換を行いました。

本ワークショップは二部構成となっており、第一部では、原子力分野における耐震計算科学研究の果たす役割や、耐震計算科学研究の国際動向、及び耐震設計・耐震安全評価における技術課題と耐震計算科学研究への期待について、有識者による基調講演が行われました。また、これまでCCSEが推進してきた原子力耐震計算科学研究の進捗状況についても講演が行われました。第二部の一般講演では、2007年度より5ヵ年計画で開始している科学技術振興機構主催の「戦略的創造研究推進事業(通称CREST)」の耐震計算科学研究(研究代表者:東京大学 吉村教授)の成果を報告しました。

当センターの村松センター長及び西田研究主幹が発表した原子力耐震計算科学に関するシミュレーション技術については、「原子力施設の安全性評価技術の高度化に貢献できる重要な技術であり、地震PSAへの適用が期待できる技術」「地盤、建屋、機器といった異なる物理モデル間の連携は重要な課題であり、CRESTプロジェクト終了後も積極的な開発と産業界の利用を推進していくべき」との評価をいただきました。また、原子力安全の規制側や原子力学会、地震工学会等により調査が進められている原子力分野の耐震設計・耐震安全評価における課題等について活発な意見交換ができました。

なお、本ワークショップには、77名(大学(14名)、電力(8名)、独法(6名)、民間(30名)、原子力機構(19名))の参加がありました。

【講演資料】

第1部:基調講演

 

・「原子力分野における耐震計算科学研究の果たす役割 -認識論的不確定性の低減に向けて-」高田 毅士(東京大学)(PDF 約800KB)

・「国際耐震戦略の動向及び耐震設計・耐震安全評価における課題と計算科学技術への期待」蛯澤 勝三(原子力安全基盤機構)(PDF 約16.0MB)

・「システム計算科学センターにおける耐震計算科学への取り組み」村松 健(原子力機構)(PDF 約1.5MB)


第2部:一般講演

・「全体計画と現状概要」吉村 忍(東京大学)(PDF 約1.3MB)

・「地盤・建屋解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」堀 宗朗、市村 強(東京大学)、河合 伸一(防災科学技術研究所)(PDF 約1.4MB)

・「建屋・炉容器・機器解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」吉村 忍(東京大学) 、小林 敬(東京電力株式会社)(PDF 約1.7MB)

・「炉内核熱連成振動解析のモデリング&シミュレーションの現状と課題」佐藤 聡(原子力機構)(PDF 約1.0MB)

・「炉内熱流動解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」三澤 丈治(原子力機構)(PDF 約670KB)

・「ADVENTUREの次世代スパコン向けチューニングの現状と仮題」河合 浩志(東京大学)(PDF 約810KB)

・「システム統合化の現状と課題」西田 明美(原子力機構)(PDF 約1.5MB)