会議情報
2010.01.25
第21回CCSEワークショップ「原子力耐震計算科学による可能性」開催
開催日: |
平成22年1月25日(月) |
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場 所: |
システム計算科学センター(上野) |
主 催: |
システム計算科学センター |
共 催: |
(独)科学技術振興機構・戦略的創造研究推進事業(CREST)「原子力発電プラントの地震耐力予測シミュレーション」研究チーム |
協 賛: |
日本計算力学連合 |
原子力施設の耐震健全性を評価するシミュレーション技術の最新動向について、第21回CCSE(システム計算科学センター)ワークショップを開催し、成果報告と情報交換を行いました。
本ワークショップは二部構成となっており、第一部では、耐震健全性評価シミュレーションによる損傷評価の現状や耐震計算科学研究の将来像について有識者による基調講演が行われました。第二部の一般講演では、これまでCCSEが推進してきた原子力耐震計算科学研究の進捗状況と、2007年度より5年計画として開始した科学技術振興機構主催の「戦略的創造研究推進事業(通称CREST)」の耐震計算科学研究(研究代表者:東京大学 吉村教授)の中間成果を報告しました。
当センターの西田研究副主幹が発表した耐震健全性評価シミュレーション技術については、「原子力施設の安全性評価技術の高度化に貢献できる重要な技術であり、CRESTプロジェクト終了後も利用可能とし、積極的な開発と産業界の利用を推進していくべき」との評価をいただきました。
【成果】
中越沖地震を被災した東京電力殿柏崎刈羽原子力発電所の原子炉機器の健全性評価データについては、第19回ワークショップで得られた東京電力(株)殿の知見に加えて、有限責任中間法人日本原子力技術協会内の委員会SANE(注)が進める健全性分析結果の知見を関係者で情報共有できました。
なお、本ワークショップには、101名(大学(14名)、電力(10名)、独法(7名)、民間(38名)、原子力機構(32名))の参加がありました。
(注)SANE: Structural Integrity Assessment Committee for Nuclear Components damaged by Earthquake(中越沖地震後の原子炉機器の健全性評価委員会)
【講演資料】
第1部:基調講演
・「地震による発電所設備の損傷評価、耐震性評価事例について-「中越沖地震後の原子炉機器の健全性評価委員会」の検討から-」
野本 敏治(東京大学名誉教授)(PDF 約2.8MB)
・「地震と地震動に関する計算科学の現状と課題」堀 宗朗(東京大学)(PDF 約2.0MB)
・「CREST研究「原子力発電プラントの地震耐力予測シミュレーション」の全体計画」吉村 忍(東京大学)(PDF 約2.1MB)
第2部:一般講演
・「地震・地盤・建屋解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」市村 強(東京大学)(PDF 約1.8MB)
・「建屋・構造機器解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」吉村 忍(東京大学) (PDF 約1.6MB)
・「炉内核熱連成振動解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」佐藤 聡(原子力機構)(PDF 約930KB)
・「炉内熱流動解析モデリング&シミュレーションの現状と課題」三澤 丈治(原子力機構)(PDF 約970MB)
・「システム統合化の現状と課題」西田 明美(原子力機構)(PDF 約1.4MB)
・「震動実験計画の現状と課題」酒井 理哉(電力中央研究所)(PDF 約580KB)