スーパーコンピュータ
HPE SGI8600
スーパーコンピュータシステム(以下、本スパコンという)は、日本原子力研究開発機構・量子科学技術研究開発機構における種々の研究・開発部門から利用可能な共有計算機です。 本スパコンの総理論演算性能は12.6PFLOPS、総主記憶容量は252TB、磁気ディスク容量は17.6PBです。
本スパコンは、GPGPU演算部、CPU演算部、ISV(Independent Software Vender)アプリ処理部、ログイン処理部、磁気ディスク装置、ファイルバックアップ装置から構成され、 それらが4x EDR InfiniBandネットワークにより接続される一体的なシステムです。
GPGPU演算部「HPE SGI8600」は、9.739 PFLOPSの総理論演算性能を有するブレード型大規模クラスタシステムです。GPGPU演算部は、4ラックで構成され、1ラックあたり72台の計算ノードを搭載し、 合計272ノードの構成です。1台の計算ノードには、Intel Xeon Gold 6248R (3.0GHz、24core)を2基搭載し、総コア数は13,056コアとなります。またNVIDIA Tesla V100 SXM2 32GB memoryのGPUを各ノードあたり4基搭載し、 総GPU数は1088基となります。 主記憶容量は計算ノードあたり384GBを搭載し、総主記憶容量は、102TBとなります。
CPU演算部「HPE SGI8600」は、2.801 PFLOPSの総理論演算性能を有するブレード型大規模クラスタシステムです。CPU演算部は、10ラックで構成され、1ラックあたり72台の計算ノードを搭載し、合計706ノードの構成です。 1台の計算ノードには、IntelXeon Gold 6242R (3.1GHz、20core)を2基搭載し、総コア数は28,240コアとなります。また主記憶容量は計算ノードあたり192GBを搭載し、総主記憶容量は、132.375TBとなります。
各計算ノードは、4x EDR InfiniBandインタフェースを4ポート有しており、InfiniBandスイッチブレードにより1つのプレインで接続されます。そのため、任意の計算ノード間の理論転送性能は、片方向50GB/s(12.5GB/s ×4)となります。 1系統のInfiniBandネットワークとして、主にMPIなどのノード間通信・磁気ディスク装置(Lustreファイルシステム)に接続され利用します。ノード間通信において、大容量のデータ通信を行う場合には、 4系統のネットワークを利用して4倍のバンド幅でのデータ通信を行うことが可能です。