センターについて
ご挨拶
システム計算科学センター(CCSE: Center for Computational Science & e-Systems)は、1995年に日本原子力研究所・計算科学技術推進センターとして設立されました。当センターは、スーパーコンピュータやネットワークなどのITインフラを整備・運用する部署と、最先端の計算科学技術を研究開発する部署から成り、ITインフラと計算科学技術の高度化に対して相乗効果を発揮し、これまで一貫して原子力機構におけるIT活用とその発展を支えてきました。
近年、デジタル技術を活用して研究開発プロセスや業務プロセスを根本的に変革し、競争力を強化するDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まっています。システム計算科学センターは、高性能計算(HPC)基盤技術およびAI基盤技術を2本の柱とする研究DXを推進し、原子力機構がビジョン『「ニュークリア×リニューアブル」で拓く新しい未来』のもと取り組んでいる脱炭素社会の実現を目指した研究開発に貢献しています。一方、業務DXの推進においては、業務システムのユーザビリティ向上や業務効率化に取り組んでいます。特に、生成AIの需要が急速に高まっており、研究DXのみならず業務DXにおいても、スーパーコンピュータが重要な役割を果たしています。情報漏洩の心配なく生成AIを利用できるよう、スーパーコンピュータ上に生成AIの環境を構築し、原子力機構の業務効率化に貢献しています。
原子力研究開発においてサイバーセキュリティの確保は極めて重要です。情報漏洩や業務停止などのリスクを低減するため、最新のセキュリティ技術を導入し運用することに加え、原子力機構で働く全ての人への教育や訓練を行っています。
原子力分野や関連する科学技術のさらなる発展に向け、システム計算科学センターはその役割を果たしつつ、独自の新たな計算科学技術の研究開発も強力に推し進めて参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年4月
日本原子力研究開発機構・システム計算科学センター長
清水 大志
沿革
- 2024.04.01
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各室名と業務が一部変更されました。
- 2014.10.06
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システム計算科学センター(柏)は東京大学柏キャンパス内から東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトに移転しました。
- 2011.05.01
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システム計算科学センター(上野)は東京大学柏キャンパス内に移転しました。
- 2005.10.01
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日本原子力研究所(原研)と核燃料サイクル開発機構が統合され、独立行政法人 日本原子力研究開発機構となりました。これに伴い、原研計算科学技術推進センターは、システム計算科学センターとなりました。